Cache directory "/nfs/c01/h14/mnt/6402/domains/nrfmusic.com/html/wp-content/plugins/ttftitles/cache" is not writable.アーティストとソーシャルメディア

レディー・ガガのソーシャル帝国を操る黒幕、トロイ・カーターという男という記事を読んだ。トロイ・カーターはレディー・ガガのソーシャルメディアの戦略担当者であり、ガガのオフィシャル・ソーシャルメディアであるLittleMonstersに使用されているBackplaneを開発している。通常のアーティストはFacebook、twitter、を自分のソーシャルメディアとして活用しあとはオフィシャルサイト、レコード会社のサイトといったネット上でのWEBプロモーションですが自分専用の大規模なソーシャルメディアを持っているのは現在レディー・ガガだけでしょう。

なぜこういった自分専用のソーシャル・メディアを持つのかと言えばガガの兵隊達(リトル・モンスターズ)は強力なマーケティング要員だからです。ガガ自身も「いつかマスコミが見向きもしない時になった場合に備えている」と発言していることも興味深い。ロイ・カーターの仕掛けるソーシャルメディア戦略はFacebook、twitter等で満足しているライトなファン層では無く、さらにガガに近いファンを選別する装置。その強力なファン達、リトル・モンスターズがレディー・ガガの音楽マーケティングでの武器となっています。

一方、日本の音楽産業はどうでしょうか。twitterで多くのフォロワーを持つと言えば浜崎あゆみ、ウタダヒカル等が思い浮かびます。現在の順位は1位孫正義、2位有吉弘行、3位ガチャピン、4位篠田麻里子、5位吉高由里子、6位日本語版Twitter公式アカウント、7位ウタダヒカル、8位ローラ、9位小嶋陽菜、10位地震速報、と言ったところ。浜崎あゆみは16位。

twitterでフォローする理由はさほど重要な意思決定を持たなくても「興味がある」というだけでフォローボタンを押すだけでできるのでフォロワーが熱心なファンであるわけではない。そういう相手に対するつぶやきと言うのは注意すべき点がある。浜崎あゆみはCDセールスを減少させ続けているが2008年にtwitterが日本でも注目され浜崎あゆみも2010年4月にtwitterを開始していた。

最近でも「浜崎あゆみ CD総売り上げ5000万枚!ソロ歌手では史上初」という景気の良い記事もあるがあくまでも過去の合算での5000万枚。8月8日に発売したベスト盤「A SUMMER BEST」は発売初週で8万3000枚と発表されたが最終的にどこまでセールスが伸びるだろうか。前作のミニアルバムFIVEにしてもCDに5曲。DVDに10本のPVを収録するという殆どCDとは呼べない商品となっている。CDを買わない人にはなぜCDアルバムが売れているのかと言えばファンが喜ぶPV等のオマケが初回限定版に付くようになったからです。私はなぜCDをCDだけで売るのだろうかと昔思っていたのですがここ最近ではようやく映像特典がついたものが当然となっています。どうにかして、CDアルバムの価値を維持しようとする業界側の思惑でもありますが楽曲として購入したい人を遠ざける悪循環にもなっています。ダウンロード販売も行われていますからそこは住み分けは出来ていますがダウンロード販売の音質はあくまでもスマートフォン、iPod向けなのでCDとは音質が違うことが問題です。浜崎あゆみの全盛期は1999年-2000年頃。リミックスアルバムは除いています。

  • 浜崎あゆみ
  • 1999年1月1日「A Song for xx」145万枚
  • 1999年11月10日「LOVEppears」256万枚
  • 2000年9月27日「Durty」290万枚
  • 2001年3月28日「A BEST」429万枚
  • 2006年1月1日「(miss)understood」87万7433枚
  • 2007年2月28日「A BEST 2-WHITE-」71万7501枚
  • 2006年2月28日「A BEST 2-BLACK-」69万8591枚
  • 2006年11月29日「Secret」66万6396枚
  • 2008年1月1日「GUILTY」56万8288枚
  • 2009年3月25日「NEXT LEVEL」37万7872枚
  • 2010年4月14日「Rock’n’Roll Circus」31万8454枚
  • 2010年12月22日「Love songs」27万2653枚
  • 2011年8月31日「FIVE」21万652枚
  • 2012年3月21日「Party Queen」14万6998枚

twitterユーザとしてフォロワー数の多いウタダヒカルは2010年9月28日頃に開始。現在はアーティスト活動休止ですが鮮烈なデビューを飾ったファースト・アルバム「First Love」765万215枚から、「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2」44万2549枚迄の落下スピードにものすごいものがあります。圧倒的なtwitterでのフォロワー数を誇ったウタダヒカルにとって結果的にですがtwitterは売上げ現象を食い止める装置にはならなかった様です。東芝EMIのSINGLE COLLECTION VOL.2に対してUtada the bestがUniversalから同日発売となり、ウタダヒカル本人もUtada the bestは買わなくていいという発言をしたことでファンの間で混乱が生じた。

  • ウタダヒカル
  • 1999年3月10日「First Love」 765万215枚
  • 2001年3月28日「Distance」 447万2353枚
  • 2002年6月19日「DEEP RIVER」 360万4588枚
  • 2004年3月31日「SINGLE COLLECTION VOL.1」 260万8647枚
  • 2006年6月14日「ULTRA BLUE」 90万9113枚
  • 2008年3月19日「HEART STATION」 101万1373枚
  • 2010年11月24日「SINGLE COLLECTION VOL.2」 44万2549枚
  • 2010年11月24日「Utada the Best」1万1000枚
  • アルバム総売上枚数 2069万8838枚

一方、ブログやソーシャルメディアを全く利用しない安室奈美恵はどうでしょうか。

  • 安室奈美恵
  • 1995年10月16日「DANCE TRACKS VOL.1」 186万5450枚
  • 1996年7月22日「SWEET 19 BLUES」335万9450枚
  • 1996年9月30日「ORIGINAL TRACKS VOL.1」 41万8710枚
  • 1997年7月24日「Concentration 20」192万9860枚
  • 1998年1月28日「181920」 168万9530枚
  • 2000年1月26日「GENIUS 2000」80万2740枚
  • 2000年12月20日「break the rules」 33万4520枚
  • 2002年3月13日「LOVE ENHANCED ♡ single sollection」30万5040枚
  • 2003年12月10日「STYLE」 22万2385枚 ※CCCD
  • 2004年3月31日「181920&films」2691枚 ※CCCD
  • 2005年7月13日「Queen of Hip Pop」45万5428枚
  • 2007年6月27日「PLAY」51万4560枚
  • 2009年12月16日「PAST FUTURE」57万5030枚
  • 2011年4月27日「Checkmate!」48万4336枚
  • 2012年6月27日「Uncontrolled」46万9990枚

結論として、現在のアーティストのソーシャルメディアの利用はこの三人を比較する限りでは無意味どころかマイナス要因があると見てさしつかえ無いでしょう。ソーシャルメディアを利用することもブログを更新することも無い安室奈美恵に対して、二者のソーシャルメディアにセールスプロモーション効果があるとは考えにくいのです。アーティストのブランディングにおいて日常友達に知らせるようなメッセージ等さほどセールス・マーケティングにはプラスにならないのでは無いでしょうか。もちろん、アーティストのアルバムの作品性やアルバム自体のセールスプロモーションやマーケティングが売上げを左右したいと思いたいところですがそれであれば浜崎あゆみと安室奈美恵で同じエイベックス同士で広告予算に開きがそこまで大きいのでしょうか。

私は数年前から、浜崎あゆみのつぶやきに関してはアーティストのブランディングとして、マイナス以外は無いと感じていました。インフォメーションとしては確かに数はパワーではあるのですが問題は質なのではと言う仮説は正しかった気がします。もちろん、ファンはtwitterを歓迎しているのでしょうがまさにガガの言うようにファンは「リトル・モンスター」です。またソーシャルメディアと言ってもLittleMonsters.comとtwitterでは全く構造も目的も違います。音楽業界の方はこんな現状では、アーティストを何人デビューさせても育つはずが無いということを早く気付くべきです。本気で改善したい場合は連絡して下さい。

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松田春人(N.R.F)プロフィール
松田春人国内屈指のデジタルDJ研究家として音楽に関するインフォメーションプロダクト「DJ教則本」「ミックスCDの作り方」をリリースし、インディーズ音楽コミュニティで上位ランキングに何曲も食い込ませ、音楽ファンやミュージシャンからの認知度が高い松田春人は2000年代初旬に東京でベンチャー企業の立ち上げに一年限定で参加した後、2000年中盤からは日本各地と米国を行き来しながらブログをいち早く利用したコンテンツを運営し、年間1000万円を叩きだした元祖ノマドワーカーとしても知られる。WEBプロデュース業である彼はプログラムからコンテンツ、映像、音楽に至るまで一人で賄ってしまうという特異なマルチタレント。

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