Cache directory "/nfs/c01/h14/mnt/6402/domains/nrfmusic.com/html/wp-content/plugins/ttftitles/cache" is not writable.マーケティングを学び過ぎるなという話

昔のアメリカでFMラジオ局ネットワークに対して、レコードの放送使用料金をレコード協会が徴収しようとしました。これに対し、全米のFMラジオ局は別の組織の管理下にある楽曲だけをラジオで流し始めました。それによって料金を徴収しようとした従来のレコード協会は衰退しました。元々クラッシック等の音源を多く持っていた古い協会に対して、新しい協会にはヒップホップが数多く登録されていた為、音楽の流行さえも一気に塗り替わったのでした。

もしも、「自分の買った曲はネットラジオで放送、ネットで掲載しても良い」「リミックスして販売しても良い」「友達にコピーしてあげても良い」と言う新しい音楽ライセンスを定義した場合にどんな影響が出るでしょうか。くだらないリミックスが乱造される。当然の懸念です。しかし、全てが悪いものになりません。なぜなら買うくらいです。なんらかのリスペクトがあります。あとは利益の分配比率ですが元ネタが有名な曲であれば元ネタに大きな利益はあるべきですが逆であれば違う分配比率でも良いのかもしれません。

ネットラジオやYouTubeで流せばCDを買わなくなる。どの新曲も聴いてもらうという時点で莫大なプロモーション費用を使っています。プロモーションビデオ、歌番組の出演。聴かせないことには売れないのが音楽です。要はその放送する際の「品質」の問題です。ネットでの掲載に関してもその掲載ルールが明確であれば良いのです。アーティストが売りたい曲のビデオを他人が無償で作ってくれるなんて悪いはずはありません。これも品質基準があればクリアできる問題です。

グレイドフル・デッドは、ライブ音源の録音を許可し、録音をするファンの為に専用の席を用意したり、その録音された音源を他人がコピーして持つ事を許しています。「友達にコピーしてあげても良い」これに悪影響があるとすればグレイトフル・デッドはとっくの昔に商売にならないバンドになっているはずです。

「友人にコピーしてあげても良い」と言ったところで現在とコピーされて配られる量はさほど変わらないはずです。実際仲の良い友人と同じCDをあえて購入するというのはあまり無いのではありませんか?お互いに買った曲をシェアしあうのは身近な人の場合当然の行為です。グレイトフル・デッドはなぜ録音させることで得をしているのでしょうか?ライブの録音経費を節約できます。次にその音源が新たなファンへのプロモーションとなります。それも無料で。自由に配布できる音源は世界中に新しいファンを獲得していきます。売る前に聴いてもらえること。知られること。これを無償でできるシンジケートを持っているのがグレイトフル・デッドです。

音楽を共有することを提案するグレイトフル・デッドはリスナーに対し、「自由」「共感」「理解者」というアーティストとしてのブランディングを確立しています。前提は「ライブで稼ぐ」という基準をビジネスの中心に据えているからできることですがこれを昔からやっていたバンドは殆どいませんでした。「俺たち弾く人お前ら聴く人じゃなくて観客も重要なメンバーである」と「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」の著者デイヴィッド・ミーアマン・スコットとブライアン・ハリガンが語るようにこれは学ぶべき音楽マーケティング理論の根本ではあります。

しかし、注意すべき点があります。日本語は世界の言語比率の5%です。英語とは全くマーケット規模が違います。アジアで日本人のアーティストが売れたこともありますが今はK-POPに殆ど奪われた様です。グレイトフル・デッドにマーケティングを学び過ぎると日本ではうまくいかないでしょう。

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松田春人(N.R.F)プロフィール
松田春人国内屈指のデジタルDJ研究家として音楽に関するインフォメーションプロダクト「DJ教則本」「ミックスCDの作り方」をリリースし、インディーズ音楽コミュニティで上位ランキングに何曲も食い込ませ、音楽ファンやミュージシャンからの認知度が高い松田春人は2000年代初旬に東京でベンチャー企業の立ち上げに一年限定で参加した後、2000年中盤からは日本各地と米国を行き来しながらブログをいち早く利用したコンテンツを運営し、年間1000万円を叩きだした元祖ノマドワーカーとしても知られる。WEBプロデュース業である彼はプログラムからコンテンツ、映像、音楽に至るまで一人で賄ってしまうという特異なマルチタレント。

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